新装版
『新バイタル柔術』
を最近購入。
2001年から柔術を始めた僕にとって
元祖『バイタル柔術』
がバイブルだったので、
10年くらい前に
『新バイタル柔術』
が出た当時は買いませんでした。
ところが先日
「新装版」を偶然書店で見かけて
運命を感じ思わず買ってしまいました。
読んだらやっぱり面白い。
そして深い。
中井先生は日本の柔術界のパイオニアで
JBJJF(日本ブラジリアン柔術連盟)の
会長も務められています。
今は柔術のイメージが強い中井先生ですが
昔は「バーリトゥード」で
死闘を繰り広げていたことを
知る人は少なくなりました。
バーリトゥードという言葉も
今はすっかり聞かなくなりました。
直訳すると「すべて有効」
転じて「何でもあり」
という意味で世界に広まっていました。
現在のMMAのように
細かいルールや体重別などの
規定もなく無差別のみ。
時間無制限で、ロープ掴みや
頭突きも認められていることも多く
格好も道着着て戦う選手
グローブもつけずに素手で殴る
シューズを履いた足で顔面を蹴るなど
まさしく無法地帯とも言える
過激な状態でした。
そんな中で170センチ・70キロくらいの中井先生は
ヘビー級クラスの外国人選手と戦い
途中で失明しながらもサブミッションを極めて勝利。
当時のファンを熱狂させました。
雑誌や映像で見た僕も
衝撃を受けたのを今でも覚えています。
だからこそ読むほどに深みを感じます。
競技として進化した
ポイントゲームの柔術も面白いけど
・相手を制して極める「ファイトする柔術」
・不利な体勢から「身を護る柔術」
すべてを包括した柔術を伝えていきたい。
もちろんこれらを意識して
試合をしている選手もいますが。
僕自身も40歳過ぎて始めた
MMAで勝利した技は
全て柔術のテクニック。
多様化が進んでいる時代だからこそ
大きく広く物事を観れる視点を育てつつ
後世に伝えていきたいです。